時間との戦い。冰讚のマンゴースムージー。【台湾グルメ】
新北のマンションクラスタが発生してから、早くも1ヶ月が経ちました。
国内感染者数は、毎日ゼロか一桁止まり。
台湾は、落ち着きを取り戻しつつあります。
私も、ずーっと延ばしていた婦人科検診を受けるため、久しぶりに台北へ向かいました。
まず信成油廠でごま油を買い、微妙に空いた時間をどうしようかと考えた末、大好きな冰讚へ。
ガイドブックでもよく見かけるこのお店は、コロナ以前は行列必至。
でも旅行客の居ない今、並ばずに入ることができます。
(それはそれで寂しいけれど…。)
ここの芒果雪花冰(マンゴーかき氷)は、甘く香るフレッシュマンゴーがゴロゴロ乗って、食べ応えがあります。
いつもなら「芒果雪花冰」か「雙拼水果雪花冰(2種のフルーツ乗せかき氷)」なのですが、がっつり食べるには時間が無く、お腹もそこまで空いていない。
さて何を食べるべきか…とメニューを眺めると、飛び込んできたのが「マンゴースムージー」の文字。
これならサクッと飲めるし、お腹の空き具合にもちょうどいい。
病院の予約時間は午後4時。あと30分ほどです。
幸い先客は一人だけなので、きっと提供時間も短かいだろうと頭の中でタイムスケジュールを組みます。
5分で提供、10分で飲んで、タクシーに乗ればちょうど予約時間に着ける。
よっしゃ!と、早速注文しました。
頭に響く音をBGMに、がらんとした店内で待つこと5分。
キッチンからは、ひっきりなしに氷を削る音が聞こえてきます。
店内のお客は私を入れて二人です。なのに、先ほどから延々と続くかき氷機の音に嫌な予感がしました。
更に待つこと5分。
私より先に来ていたお客さんの席にも、まだかき氷は到着していません。
…嫌な予感は、的中しました。
3時のおやつタイムに、テイクアウトの注文がたっぷり入っていたようです。
次第に私のタイムリミットが近づいてきます。
いよいよ諦めて持ち帰りにしようかな…と思った頃、ようやくスムージーの機械が稼働する音が聞こえました。
残り時間は20分を切っています。
でもスムージーなら5分くらいで飲めるし…と安心していたら、予想外のものが目の前に置かれました。
でかい。
これ、グラスというよりジョッキだよね。
そしてカットマンゴーぎっしり。
スムージー と言うより、普通にデザートやん…。
いつもなら、お得感があって大喜びなんですけど、これ、5分で食べ切れるのか?
と、不安になります。
とりあえずマンゴーからやっつけよう、と一口食べてみると、これがものすごく甘くて柔らかい。
少し前にマンゴーパンケーキを食べた時は、季節の終わりに出回りがちな、硬くて甘味も少ないマンゴーでがっかりしたのですが、ここのは非常にジューシーな完熟です。
スムージーも濃厚で、マンゴーを味わいたいのであれば、雪花冰よりいいかもしれません。
分量も雪花冰ほど多くないので、食事の後でもペロリと食べられそうです。
旅行などの街歩きで疲れた時に、ちょうどいい量でした。
海外旅行客が居なくなった台湾も、観光業はひどく落ち込んでいます。
以前はガイドブック常連だったお店も次々と閉店し、シャッター街になってしまった通りもありました。
早くコロナがインフルエンザレベルまで落ち着き、海外との往来が以前のようにできることを祈ります。
名店が無くなるのは、寂しいことです。
スムージーは急いで飲んだあまり、途中で頭がキーンとなりましたが、どうにか10分ほどで完食。
駅前でタクシーを捕まえ、ギリギリで病院に駆け込んだのでした。